総務省の調査によればInstagram(インスタグラム)は、日本で3番目に多く使われているSNSであり、国内での利用率は実に50%を越えています。たくさんの人々が毎日このプラットフォームを利用しており、今やマーケティングにおいても欠かせないツールとなってきました。
しかし、インスタでアカウント登録してプロフィールを作成したものの、何を投稿していいのかわからなくなってしまった人もいるのではないでしょうか。この記事では、ビジネスに応用できるインスタ投稿のアイデアとその事例を紹介するとともに、投稿スケジュールの作成方法など効果的なインスタ運用の方法を解説しています。
インスタ投稿のベストアイデア20選
- 画像や動画で商品やブランドの魅力を伝える
- 商品タグからECサイトに誘導する
- 思わず見たくなるリールをつくる
- 舞台裏を見せる
- UGCをリポストする
- 従業員にスポットライトをあてる
- 新商品の発売日や、ブランドの記念日を知らせる
- コンテストやプレゼントキャンペーンを開催する
- 季節を感じさせる投稿をする
- フォロワーに友達をタグ付けしてもらう
- 印象的な言葉を引用する
- コミュニティとの関わりを見せる
- イベントを特集する
- インフルエンサーとコラボする
- 他のブランドと共同プロモーションを行う
- フォロワーの質問に回答する
- ハッシュタグの利用を促す
- チュートリアル動画を投稿する
- カルーセル投稿をする
- インスタライブをする
1. 画像や動画で商品やブランドの魅力を伝える
インスタグラムといえば、画像がメインのSNSです。ユーザーは投稿された画像や動画を通じて、魅力的なアイテムやサービスに出会えることを期待しています。投稿したコンテンツで商品やブランドの魅力を多くのユーザーに伝えることができれば、売り上げにつながる可能性があるのは言うまでもありません。
フィード投稿には、いかにも広告向けという写真や動画は避け、ユーザーが商品を使っている姿を想像できるような写真や動画を載せるのがおすすめです。また、ハッシュタグにも工夫をこらしましょう。プロジェクトごとに独自のハッシュタグをつくるのも有効ですが、流行りのハッシュタグを取り入れてもいいでしょう。
たとえば、北欧、暮らしの道具店のインスタグラムアカウントは、インスタを通してブランドから得られる価値観を表現し、その魅力を伝えることに成功しています。下記の投稿では、商品の具体的な説明はされていませんが、モデルが餃子をつくって食べる過程を通して、販売されているインテリア、調理器具、食器や雑貨などをみせています。
暮らしの中に楽しみを見つけ、生活の時間を楽しんでほしいというブランドの価値観が、動画の中に表れています。ハッシュタグは「#わたしの好きな23時」という独自のハッシュタグとともに、「#暮らしを楽しむ」「#シンプルライフ」など、一般的に人気なハッシュタグも取り入れられています。
2. 商品タグからECサイトに誘導する
商品タグは、投稿した画像や動画からECサイトの商品説明ページや販売ページへ誘導できる機能です。
興味を惹かれる投稿があれば、ユーザーは写真などに貼付された商品タグをクリックすることで、詳細や価格などの商品説明をその場で知ることができます。確認したあとタグを再度クリックすると、商品を実際に購入できるページへすぐに進むことができ、ECサイトを開いて検索するといった手間をかけず手軽に購入できるようになります。
使い心地と佇まいの調和を重視している生活雑貨店KINTO(キント)は、この商品タグを効果的に利用しています。
KINTOでは複数商品を組み合わせた自然な利用風景の投稿が多くあります。画像をタップすると画像内の全商品それぞれにタグが表示され、それぞれの購入ページにストレスなく移動できるようになっています。
3. 思わず見たくなるリールをつくる
リールは、最長90秒の短尺動画を投稿できるコンテンツです。
ユーザーはじっくりと1本の動画を見るよりも、次々と別の動画を視聴しています。音やエフェクトを追加し、スワイプする指を止めてもらえるような動画をつくりましょう。リールの動画編集機能を活用することで、TikTok(ティックトック)のような動画をインスタでも作成することができます。
リールをつくったら、フィードや「発見」タブでシェアできます。リールにも通常の投稿と同じく「いいね」「コメント」「保存」機能があり、リールから投稿元のアカウントをフォローすることができるので、インスタのフォロワーを増やすには効果的です。
リールを積極的に活用している例としては文具メーカーKOKUYOの「コクヨのぶんぐ」アカウントがあります。
コクヨのぶんぐは、テーマに沿って自社の商品を比較するなど、思わず結果が気になるような対決企画を立ち上げ、リールにまとめて発表しています。また、商品そのものの直接的なPRではなく、学習スタイルそのものをテーマとした討論会などの企画も行い、学生を応援する姿勢を打ち出しています。
4. 舞台裏を見せる
商品開発やプロモーション撮影の舞台裏コンテンツは、フォロワーとのあいだに信頼を築くのに効果的です。ブランドの裏側に生身の人間が存在していることを感じさせる投稿は、顧客に新鮮な視点を提供します。
舞台裏コンテンツは、ライブ感やリアル感が求められるので、商品画像ほど撮影や編集に手間をかける必要がないのもメリットです。そのため舞台裏コンテンツを公開している企業の多くは、期間限定のためリアルタイム性が高いストーリーズを活用しています。
家具を販売しているgreeniche(グリニッチ)は、自社の工房で職人が家具を製造する様子を、リールのシリーズで見せています。
ブランドのもつ職人への敬意と、商品へのこだわりが伝わるコンテンツに仕上がっています。
5. UGCをリポストする
ユーザーによる商品レビューの投稿など、UCG(ユーザー生成コンテンツ)は積極的にリポストしましょう。UGCは広告と同じように購買行動に影響しますが、広告よりも信頼を得やすいということがわかっています。ZETA(ゼータ)が2024年に行ったUGCと購買活動に関する調査によると、あらゆる年代の消費者がUGCを購入時の参考にしているそうです。
ペットカメラのFurbo(ファーボ)は、お客様の声というセクションで、Furboがタグ付けされた投稿にお礼のコメントをつけてリポストしています。
6. 従業員にスポットライトをあてる
従業員の人となりがわかれば、ユーザーは商品をより身近に感じられるようになります。セルフィーを投稿したり、新商品のための作業風景をチラ見せしたりと、ブランドの裏側に人がいることを示しましょう。ユーザーがスタッフ個人のファンになり、スタッフのおすすめから購買につながるという展開も期待できます。
身長150cm前後の小柄女性向けのアパレルブランドCOHINA(コヒナ)は、スタッフの紹介に力をいれています。スタッフも同じく小柄なため、それぞれの身長と得意なスタイリングなどのプロフィールが、ターゲット顧客の参考になるようになっています。
また、スタッフが商品を身につけたスナップショットも頻繁に更新され、各商品のスタイリングが提案されています。
7. 新商品の発売日や、ブランドの記念日を知らせる
サイトのリニューアルや新商品の発売日はインスタで事前に告知しましょう。
日付のお知らせはシンプルですが、好きなブランドのことをいち早く知りたいと思うファン心理をとらえており、非常に効果的です。早く情報を仕入れたユーザーが、他のユーザーにその情報を共有してくれるといった拡散性も期待できます。発売日までのカウントダウンで、商品への期待を醸成することができます。
ほかに、企業の記念日や、ちょっとした記録を達成した時などをお祝いするのもいいでしょう。
大人気キャラクター「ちいかわ」の公式グッズ販売サイトであるちいかわマーケットの投稿内容は、そのほとんどが新商品の価格や発売日、予約受付開始日についてです。
新グッズの発売を楽しみにしているファンが、発売日をいち早くチェックしようとアカウントをフォローしており、フォロワー数は15.7万人に達しています。
8. コンテストやプレゼントキャンペーンを開催する
短期間でブランドの印象を高めたい場合には、コンテストやプレゼントキャンペーンを開催すると効果的です。こうした企画が話題になれば知名度や信頼感のアップにつながり、UGCを得ることにもつながります。また、キャンペーンの景品には、ターゲットの興味を喚起するものを提供しましょう。高額品での話題づくりよりも、潜在顧客にリーチすることが大切です。
老舗メーカーのタイガー魔法瓶は、商品のプレゼントキャンペーンを頻繁に実施し、ユーザーとの結びつきを強めています。
ここでは、商品の利用風景の写真コンテストをインスタ上で開催し、抽選で商品をプレゼントするキャンペーンを実施しました。写真撮影という行為を通して、フォロワーに商品への愛着を感じてもらうとともに、大量のUGCを獲得することに成功しています。
9. 季節を感じさせる投稿をする
季節ごとのイベントや祝祭日に関連した投稿は、閲覧数やフォロワーを増やす絶好の機会です。お正月やクリスマスのような大きなイベントはもちろん、「猫の日」のように比較的マイナーな日を取り上げるのもいいでしょう。タイムリーなハッシュタグがあれば、取り入れると効果的です。
ティーバッグのための緑茶を販売しているEN TEA(エンティー)は、「季節の茶」と題して、毎月違う茶葉の紹介をしています。眺めるだけで季節が感じられるフィードは、季節限定商品の購入意欲をかきたてています。
また、植物を利用したコスメやドライフラワーなどを販売しているbotanicfolk(ボタニークフォーク)は、フィードの横一列を利用して、母の日のキャンペーンを印象的に打ち出しています。
10. フォロワーに友達をタグ付けしてもらう
フォロワーに友達をタグ付けしてもらうアプローチも効果的です。プレゼントキャンペーンなどを開催したら、応募条件として商品やコンテンツに興味を持ちそうな友達をコメント欄にタグ付けするよう促しましょう。
ただしこうした条件でのキャンペーンは、他のユーザーを巻き込むという性質上、エスカレートしていくと投稿自体がスパムと思われてしまう可能性もあり、注意が必要です。
写真を中心としたライフスタイルマガジンGENIC(ジェニック)が、旅行券10万円のプレゼントキャンペーンでこのアイデアを採用しています。
友人をひとりタグ付けするごとに1エントリーという仕組みで、多くの人へと認知を広げました。
11. 印象的な言葉を引用する
映画や小説からの引用、詩、名言や格言など、心に響く言葉の共有は、フォロワーからの共感を得るのに効果的な手法です。ただしインスタグラムはあくまでも画像メインのSNSですから、言葉とあわせて目を惹く画像の投稿も欠かせません。イメージにあう写真を用意したら、Canva(キャンバ)のような画像編集ツールを使って画像を作成してもいいでしょう。また、引用元となったオリジナルの作品名や作者のクレジット表記を添えることも忘れてはいけません。
オーガニック化粧品ブランドのjohn master organic(ジョンマスターオーガニック)は、詩人の最果タヒさんとコラボレーションして、詩を展示するイベントを行いました。
透明感のある言葉がブランドの価値観と融合した世界は、インスタのフィードでも示されています。
12. コミュニティとの関わりを見せる
ビジネスに関連する地域やコミュニティとの関わりを紹介する投稿も、視聴者から信頼を得るのに効果的です。特定の場所に拠点があるなら、そこの地域社会に焦点を当て、地元での活動を取り上げたり、地域の好きなところを紹介したりすると、身近さを感じてもらうことができるでしょう。
金沢カレーブームの火付け役となったゴーゴーカレーは、2024年1月1日の能登半島地震直後から被災地で炊き出しなどを行い、現在も継続的な支援を行っています。
同社は売上の一部が義援金になる仕組みの応援キャンペーンとあわせて、能登の魅力を積極的に発信しています。
13. イベントを特集する
関わっているイベントを特集しましょう。主催しているイベントでも、招待されたイベントでも構いません。イベント前、イベント中、イベント後と、進行に応じて投稿を行うことで、イベントそのものを盛り上げながら自社のアカウントへの注目を集めることができます。
沖縄を拠点とするオリオンビールは、ストーリーズとフィードの両方で、台湾や石垣島など世界各地で開催されたイベント「ビアフェスト」を取り上げています。
ストーリーズでは、会場で出会った人を取材した臨場感のある投稿で、イベントの興奮を伝えています。テキストやインスタスタンプが利用され、親しみやすい雰囲気にまとまっています。
フィードは、来場した人への感謝を伝えつつ次のイベントへの参加を促す、まとめとしての投稿になっています。
14. インフルエンサーとコラボする
短期間でブランドの信頼性を高め、注目を集めたい場合には、インフルエンサーマーケティングが効果的です。
COHINAはインフルエンサーとのコラボも積極的に打ち出しています。起用するのは主に、ターゲット層と同じように小柄で、ターゲット層から厚い信頼を得ている人たちです。
これは、フォロワー16万人を抱える小柄インフルエンサーのcahoさんとのタイアップです。コラボしたコレクションの発表とあわせて、PR投稿を依頼しています。
ブランドの潜在顧客とファン層が重なっているインフルエンサーの起用は、非常に効果的です。ターゲット層が明確でニッチな場合、高い費用をかけて何百万人ものフォロワーがいるインフルエンサーを起用しなくても、ファン層が重なるマイクロインフルエンサーやナノインフルエンサーを起用することで、潜在顧客へ確実にアプローチできます。
15. 他のブランドと共同プロモーションを行う
他のブランドとの共同プロモーションも効果的です。事前に打ち合わせして正式に提携することもありますが、ただ名前をあげたり、関連の投稿にメンションしたりすることでも、プロモーションになります。これにより、他のブランドと関係を築くことができ、お互いのファン層にアプローチできるようになります。
Furbo(ファーボ)は、5月22日「ほじょ犬の日」に関西盲導犬協会とタイアップした動画を投稿しました。
盲導犬と盲導犬ユーザーに対する社会的な認知をうながすことで、コミュニティに貢献しつつ、Furboが軸とする動物を愛する価値観をフォロワーに周知しています。
16. フォロワーの質問に回答する
フォロワーの質問に答える投稿は、新たなフォロワーの獲得につながります。質問に答えてもらえるのではないかというユーザーが、フォロワーになってくれるからです。
テキストベースの画像を使って、ひとつの投稿に質問と回答をひとつずつまとめましょう。インスタグラムのキャプションの文字制限は2,200文字なので、必要であれば投稿にかなりの文字数を表示することができます。
ストーリーズでオーディエンスに回答を求め、その回答を画像や動画として投稿できる「質問スタンプ」機能も便利です。スタンプで、フォロワーからの質問や回答を募集できます。返信回数に制限はありません。
Soup Stock(スープストック)では、フォロワーから出た質問をストーリーズに投稿してから保存し、Q&Aとしてまとめています。
質問を投げかけているフォロワーも、商品そのものに関する実用的な質問をするというよりも、交流を楽しむために質問していることがうかがえます。スタッフの人柄がにじむ丁寧な回答は、ブランドへの親しみを感じさせます。
17. ハッシュタグの利用を促す
ブランドや企画に応じて独自のハッシュタグを設定した上で、ユーザーにハッシュタグをつけた投稿を促しましょう。独自のハッシュタグを設定しておくと、あとでUGCの収集が簡単になります。
多くのユーザーにとっては、自分の投稿が共有されること自体が大きな見返りとなるので、ハッシュタグをつけた投稿をリポストする可能性があることにも言及しておきましょう。
ハッシュタグの使用を促した成功事例としては、ファッションメディアから派生したネットショップのRiLi(リリ)が挙げられます。
「RiLiで紹介してもらいたい子は #rili_tokyo を付けてね」という呼びかけに多くのフォロワーが応え、#rili_tokyoを使った投稿の数はなんと74.8万件に達しています。
RiLiはフォロワーの投稿を取り上げ、公式アカウントでテーマごとにまとめて投稿すると共に、フォロワーに対してメンションをいれてお礼を述べています。
また、RiLi STOREのインスタは、Shopifyで構築したECサイトに連携しているため、 インスタグラムから直接の顧客を獲得しています。このように、インスタグラムでお金を稼ぐためにも、ハッシュタグは重要な役割を果たします。
18. チュートリアル動画を投稿する
商品の設定の仕方や、手入れの仕方、使い方の提案などのチュートリアル動画は、多くのニーズを集めています。短い動画で、すぐに実行できるようなコンテンツが効果的です。
低温調理器のBONIQ(ボニーク)は、インスタグラムアカウントのリールで、低温調理器を使ったレシピを多く紹介しています。
低温調理器がどんな商品で、どうやって使うのか、どんな料理がつくれるのかが提示されているため、顧客はBONIQが生活にどんな価値をもたらすかが想像しやすくなります。レシピ動画は2万回以上視聴されているものもあり、フォロワーの興味を集めていることがうかがえます。
19. カルーセル投稿をする
複数の画像や動画をひとつの投稿にまとめ、スワイプしながら連続で見られるものをカルーセル投稿といいます。
次のような投稿では、カルーセル投稿の形式が効果的です。
- 商品のさまざまな使い方を紹介する
- 複数の関連商品をそれぞれの商品タグつきで紹介する
- イベント中に撮影された一連の写真を紹介する
- ステップバイステップのチュートリアルを紹介する
MR. CHEESECAKE(ミスターチーズケーキ)のインスタグラムアカウントでも、カルーセル投稿が効果的に利用されています。
この投稿では、商品にあわせると美味しい、桃と紅茶のゼリーのレシピが紹介されています。ひとつの画像にひとつのステップがまとめられており、画像をスワイプすることで、レシピの手順をひとつずつ追っていくことができます。
20. インスタライブを配信する
商品やサービスについて、フォロワーと双方向のコミュニケーションをとりながら宣伝できるインスタライブは、フォロワーのエンゲージメントを高めるのに効果的です。事前告知やストーリーズに開始までのカウントダウンタイマーの追加をしておけば、フォロワーの期待感を醸成することができます。
また、舞台裏をみせたり商品の紹介をしたりすれば視聴者の生の反応が得られますし、配信中に質問を募集するのも顧客のニーズを知るために有効です。ライブ配信後は、録画した動画をストーリーズに投稿することも可能です。昨今では、インスタライブでライブコマースを行う例も多くあります。
配信では次のポイントに気をつけましょう。
- フォロワーが視聴できるように事前に配信を告知する
- ライブ配信を始める前に進行の流れをつくり、リハーサルをする
- 視聴者が参加できるように、配信の最初の30秒は前置きなどに使う
- 照明が良好で背景の雑音が少ない場所を選ぶ
多彩なライフスタイルを提案する家具販売のLOWYA(ロウヤ)は、商品開発会議と称して、インスタライブを通してフォロワーの意見を取り入れる企画を行っています。
自分の意見が実際に発売される商品に反映されるという点から、フォロワーはブランドとより強いつながりを感じることができます。
投稿のアイデアを組み合わせよう
上で挙げたアイデアを組み合わせ、ひとつのアカウントで幅広い投稿をすることで、カスタマージャーニーのさまざまな段階にいるユーザーにアピールすることができます。
たとえばコンテストやプレゼントキャンペーンは、認知の拡大や新規顧客の獲得に向いていますし、舞台裏動画やチュートリアル動画は既存顧客のエンゲージメントを高めてリピーターを獲得するのに向いています。
コンテンツカレンダーを作成しよう
インスタグラム運用においては、継続的な投稿が重要です。長期的な視点で投稿を管理するためには、いつ・どんな投稿をするかあらかじめ予定をまとめたコンテンツカレンダーの作成をおすすめします。
インスタ投稿管理用のソフトを使用すれば、メディアの作成、編集、管理も容易になります。
ソフトを選ぶときは、次の機能を備えているソフトを選びましょう。
- パソコンから投稿できる
- 投稿予約ができる
- メディアをアップロードして整理し、コンテンツのバックログを保管できる
管理用ソフトウェアの例としては、SocialDog(ソーシャルドッグ)があります。カレンダーでの投稿管理やスレッド形式の投稿、エンゲージメントにつながりやすいハッシュタグの検索、投稿曜日・時間帯別の分析ができます。
投稿のベストタイミングを探ろう
インスタに投稿をするベストタイミングとは?
7社の調査データをShopifyが集計した結果(英語)、インスタグラムに投稿をするベストタイミングは次の通りだということがわかりました。
- 月曜日:午前5時、午前11時、午後1時
- 火曜日:午前9時、午後1時、午後2時
- 水曜日:午前5時、午前9時、午前11時
- 木曜日:午前5時から6時、午前11時から午後1時
- 金曜日:午前7時、午前11時、午後2時
- 土曜日:午前9時
- 日曜日:午前1時、午前7時、午後6時から8時
ただし、ベストなタイミングはアカウントのターゲット層やタイムゾーン、投稿するコンテンツの内容、業界、投稿の目的に大きく左右されます。こういった複合的な要素を理解するには、自分自身でリサーチや実験、分析を行うことが必要です。
重要なのは投稿時間だけではありません。インスタグラムのアルゴリズムは、ユーザーが興味をもちやすいエンゲージメントの高いコンテンツを優先して表示する仕組みになっています。
まずはインスタグラムの分析機能を活用し、フォロワーについての理解を深めましょう。次に、業界内の競合アカウントがどの時間帯に投稿しているかを分析し、効果的なタイミングを見つけましょう。定期的に投稿を行い、投稿時間を試行錯誤しながら調整していくことで、年間を通じてエンゲージメントの高い状態を保てるようになります。
まとめ
インスタグラムで効果的な投稿を行うためには、商品の魅力を伝える画像や動画、リール、UGCの活用、さらにはインフルエンサーとのコラボやライブ配信など、多様なアイデアを組み合わせることが重要です。ターゲット層に合わせたコンテンツを適切なタイミングで投稿することで、エンゲージメントの向上や売上の増加が期待できます。効果的に活用することで、ターゲット層にアプローチするだけでなく、インスタグラムでお金を稼ぐことも可能です。
まずはたくさんのアイデアとバランスの取れたコンテンツカレンダーを準備して、投稿を始めてみませんか。
続きを読む
インスタ投稿のアイデアに関するよくある質問
ビジネス用の投稿で注意すべきことは?
- ハッシュタグの使い過ぎや誤用を避ける
- 検索で拾った画像を投稿しない
- 退屈な内容を繰り返さない
- 複数の画像を連続投稿しない
- 話題性だけを狙ったまったく関係のないコンテンツを投稿しない
- 他のアカウントの投稿を無断で使用しない
- キャプションなしで投稿しない
ストーリーズに投稿すべき内容とは?
インスタグラムのストーリーズは、次のようなさまざまなコンテンツを共有することができます。
- プロモーションをするには:商品、イベント、その他のプロモーション
- エンゲージメントを高めるには:投票、よくある質問の紹介、質問箱を通じた意見の募集
- ファンを増やし、リピーターを獲得するには:舞台裏コンテンツ
文:Taeko Adachi イラスト:ユージーナ・メロー